EM
琉球大学教授の比嘉照夫氏が発見した(開発した?)自然界に存在する善玉菌を集めた複合微生物のこと。Effective Microorganisms(有効微生物群)の頭文字。
沖縄で人工的に培養された菌が有効とは、とても思えない。
菌は、その土地や、季節にあったものが自然に存在する。沖縄で使用するにはとても有効だろうが、緯度の違う地域では、その土地の菌の方が有用であろう。
EMは、人工的に培養されたものであるため、適時加え続けなければ、働かなくなる。管理を怠ると腐るようだ。自家製の酵母の方がよっぽど良いと思う。(自家製酵母の作り方参照)
コンポストをつくる土地をもたない都会の人にとっては、生ゴミを処理するためのマニュアルがとても有効だったということで広がったような気がする。Effective Microorganisms(有効微生物群)ではなく、Effective Manuals(有効手引書群)。
慣行農法に慣れ親しんだ農家がよい堆肥の作り方を知らないために、EMぼかしを使用する(マニュアルに従う)と即効性のあるよい結果が得られる。聞いた話だが、EMぼかしを使い続けた農家が、8年目に突然収穫が激減したらしい。(即効性、将来的な収穫減などから、化学肥料と同じ性質といってよい。)
EMを使用することによってその土地の生態系を変化させてしまった結果であろう。天然に存在するその土地の菌ならば、即効性はない(2・3年はかかる)にしても、生態系を変化させることは少ないので、効果は持続するはず。(赤峰さんのところへ堆肥の作り方を習いに行き、環境に適した農法を目指す方がよいだろう。即効性のあるものは信用しない方がよい。毒だしが必要なハズ)
EM自体は、購入しなければならないもので、作り方は公開されていない様子。EMという商品によって儲かる人が考えたビジネスモデルといってもよい。商売がからむと広まるのが速いとつくづく思う。(宗教団体が関わっているという話も聞く)
広まったからといってよいものだとは限らない。
Edited on:2005-10-09 19:29:55
Last Modified:2007-04-01 10:22:35